デザイナー 宗美 進吾
(元barassi MILANOプロデューサー兼チーフデザイナー)
私、宗美進吾は株式会社ITO JAPANで1999年からブランド終了2020年までの約20年間、「barassi MILANO」のプロデューサー兼チーフデザイナーとしてブランドとともに成長し歩んでまいりました。諸事情により「barassi」というブランド名は使えませんが、この度リリースする「CODE:B」(コードビー)というブランドは私の「barassi」そのものです。
ブランドのサブタイトルは「BR revival XX50-X001 ➡」 「BR」というのはbarassiの略称です。
CODE:Bはbarassiの原点であったレザーとデニムを基軸に展開します。協力して頂くいくつかのメーカー様は全てbarassi時代からのお付き合いです。商品の取引先様も全てbarassiを販売して頂いていたお店です。皆様、私の後ろに「barassi」と「ITO JAPAN」の面影を感じてくださっていると思います。もちろんそのご期待にお応えしつつ、私自身の新しい色を出せていけたらと考えています。
barassiを着用されてきたお客様には、今まで以上の満足感をお届けします。そしてファストファッションが主流の現在、服好きな大人はどこか物足りなさを感じていることでしょう。私自身がそうです。そういった方々のスキマを埋めることが出来るようなブランドに「CODE:B」を育てていきたいと思っています。ファッションを愛する皆様と一緒に…。
「CODE:B」 サブタイトル「BR revival XX50-X001 ➡」に込めた思い
私、宗美進吾は株式会社ITO JAPANで1999年からブランド終了2020年までの約20年間、「barassi MILANO」のプロデューサー兼チーフデザイナーとしてブランドとともに成長し歩んでまいりました。
当時まだ入社3年目の私を、時期尚早との周囲の大反対を押し切ってブランド長に抜擢してくれたのは、私が「大阪の両親」と敬愛する自社のオーナー夫妻でした。就任当時は、ちょうどスーツ等の重衣料が弱くなりつつあり、ファッションのカジュアル化が進んでいました。barassiはもともとスーツ主体の重衣料ブランドで、このファッション転換期にどのように舵を切るか…それが最大の問題でした。
「オーナー夫妻の期待を裏切るわけにはいかない」
必死で考えました。
「重衣料が好きなお客様がカジュアルアイテムを着るとしたら?」
「高級志向のお客様に満足して頂くカジュアルアイテムは?」
「今後のブランディングとしてブランドイメージを損なわない新しい企画は?」
思いついたのが革製品でした。
当時独立したばかりの革製品メーカー様に協力して頂き、ジャケット・ブルゾン・パンツの3型をシンプルなデザイン・色は黒とこげ茶2色でリリースした所、それがスマッシュヒットとなりました。翌年、「よし!さあ、今年は革製品企画をどのように伸ばしていこうか。今年はこげ茶はいらないな、白をやってみよう!型数も5型くらいは展開しよう。」等と思案しているとき…
「今年は革製品を控えるように…色も白なんてもってのほかだ」上層部からの通告でした。当時『革製品は隔年でしか売れない』『革製品の色は黒とこげ茶以外売れない』メンズアダルト業界の常識でした。しかし私には、今年も革製品は売れるし白色レザーも売れるという根拠ある自信がありました。それを説明すると、ここでもオーナー夫妻は私に全てを任せるように上層部を説得してくれました。結果、売上げは倍増。barassiの新しい道が開けた瞬間でした。
次に着手したのはデニムです。当時メンズアダルト業界のデニムといえば『テンセルデニム(いわゆる柔らかい生地のスラックスタイプ)』『色はインディゴとブラック』革製品と同じような業界常識に縛られたカテゴリーでした。今では定番の綾織ストレッチデニムも、最初に提案したときは『売れた試しのないゴワゴワデニム』と揶揄されもしました。綾織デニム→色落ち加工→カラーデニム→リペア加工と消費者の皆様に受け入れて頂き、現在は業界でも当たり前となっています。こうして革製品とデニムはブランドの基幹となるアイテムに成長しました。
『レザーとデニム』『オーナー夫妻の存在』これが私のbarassiの原点です。
2020年4月、突然の病に襲われオーナーが急逝し、更にコロナ禍の影響により会社は解散、barassiブランドも終了となりました。全てを失った感覚に襲われました。自暴自棄にもなり、もうこの業界に関わることはやめようとも思っていました。しかし、志半ばで亡くなったオーナーの無念さや「このまま全て終わりでいいのか」という葛藤は消えることなく、自身の中にくすぶっていました。そんなとき、無くなったbarassiブランドを惜しむ声が私の耳に入ってきました。いや、barassiだけではなく、亡くなったオーナーを始めとした「ITO JAPAN」の存在そのものを讃えていただく声でもありました。
「もう一度、頑張る。自分がオーナーの遺志を継ぐ。」
勝手ながら、そう決心しました。諸事情により「barassi」というブランド名は使えませんが、この度リリースする「CODE:B」(コードビー)というブランドは私の「barassi」そのものです。
ブランドのサブタイトルは「BR revival XX50-X001 ➡」 「BR」というのはbarassiの略称です。
CODE:Bはbarassiの原点であったレザーとデニムを基軸に展開します。協力して頂くいくつかのメーカー様は全てbarassi時代からのお付き合いです。商品の取引先様も全てbarassiを販売して頂いていたお店です。皆様、私の後ろに「barassi」と「ITO JAPAN」の面影を感じてくださっていると思います。もちろんそのご期待にお応えしつつ、私自身の新しい色を出せていけたらと考えています。
barassiを着用されてきたお客様には、今まで以上の満足感をお届けします。そしてファストファッションが主流の現在、服好きな大人はどこか物足りなさを感じていることでしょう。私自身がそうです。そういった方々のスキマを埋めることが出来るようなブランドに「CODE:B」を育てていきたいと思っています。ファッションを愛する皆様と一緒に…。
※9月入荷予定